第268章

前田南の言葉に、望月琛は沈黙した。

彼女を四年も探し続け、必死に自分をアピールしてきた。だが、前田南は彼を受け入れようとしない。ククにはもうパパと呼ばせているというのに。

何度も、前世のククが戻ってきたのではないかと感じていた。

しかし、前田南はあまりにも冷淡だ。

前田南もまた、望月琛の瞳の奥に宿る悲痛の色に気づいていた。どうすれば望月琛の心を抉れるか、彼女はよく知っている。冷笑を浮かべ、彼女は言った。

「なに? 今の言葉が気に食わなかった?」

「いや。まだ聞いていない、君が離れていた間……」

言い終わらないうちに、前田南が彼の言葉を遮る。

「その話はしないで。思い出したくも...

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